男は火星から・女は金星からやってきた

「男は火星から、女は金星からやってきた」…心理学博士のジョン・グレイはその著作「ベスト・パートナーになるために」でそのように語っています。男性と女性はもともと違う星からきた、というくらい違っているということです。

ですから、うまくいっているように見えるカップルでも、やはり男性と女性という以上、その違いゆえにトラブルを抱えているということはよくあることです。

恋愛セラピストのカレン・G・ルイスは、男女のコミュニケーションの捉え方の違いについて…「女性にとって、コミュニケーションの目的とは、お互いをよりよく理解することです。でも、男性は情報の共有であるととらえています」…と言い表しています。

女性目線で見た熟年離婚の理由第1位は「夫が家事を手伝わない」です。この「男性が家事を手伝ってくれない」というのは女性がよくイライラしてしまう原因のひとつです。たとえば、女性が男性になにか頼み事をした場合はどうでしょうか。

男性の中では具体的な期限がない限り、「できるときにやればいい」と受け取っていることがあります。後から口論にならないためにも、「~までにやってくれる?」と「してほしい内容+期限」というふうに、具体的に伝えたほうが効果的です。

同情を求める女性とアドバイスを与える男性

男女の違いはこんなところにも現れます。彼女が職場でなにか嫌なことがあった場合、帰宅した彼女は彼にその愚痴を延々と語り続けたとします。彼女としては彼に話をよく聞いてもらって、すっきりしたいだけです。女性特有のもので、このような場合に女性が求めているのは「共感」と言われています。

ところが彼はしっかり聞くどころか、アドバイスや解決策を口にするばかりです。こうなると、「ちっとも話を聞いてくれない」と彼女の不満は募ります。彼は意味がわからず、お互いの間がすっきりしないまま終わってしまいます。このような場合、男性は共感という観点ではなく、現実的な解決策やアドバイスを必要と考えます。

愛する彼女が解決策を必要としている!…というわけで知恵をしぼってアドバイスをするわけです。良かれと思ってやったことが悪い結果を生み出します。需要と供給の関係が合っていないのです。

こういう男性と女性の考え方の違いがギャップ・ストレスを生じさせてしまいます。愚痴やとりとめのないおしゃべりは女性同士のほうがすっきりしますし、解決策やアドバイスがほしい時は男性に頼るのがいいのです。

違いの理由を知っておくことは大切

このように、少しだけ例を取り上げてみましたが、男性と女性は考え方やとらえ方が根本的に違っている部分があります。コミュニケーション不足や意見の食い違いは、仲が悪いというよりも、こうしたもともとの違いから生じている場合がよくあるのです。

違いを理解しようとせずにほっておくことが不仲につながるのです。男性と女性の物の見方の違いを知っておくことは余計な摩擦を避ける助けになるのです。この次の機会に、違いが理由で摩擦が生じたとき、その理由を考えてみるのはどうでしょうか。なんといっても、「男は火星から、女は金星からやってきた」のですから。