マザコン男性・マザコン妻

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マザーコンプレックス(通称マザコン)とは、母親に対して子供が異常なほどの強い愛着・執着を持つ状態を指します。特に大人になってからも親離れ・子離れできず、依存状態に陥っている状態です。

重度のマザコン男性と普通の女性がデート

重度のマザコン男性と普通の女性がデートし、初めてのデートで男性がひどいマザコンであることに気付かれた場合、2回目のデートにつながることは稀です。次のような場面は実際に存在します。

Tさんとのお見合いに裕子さんは喜んでいました。なにしろ相手は高収入の医者です。今日は初デート。わくわくしながら待ち合わせの場所へ急ぎます。デートの予定は、今まで行ったこともないような高級フランス料理店での食事。

いざ、時間になってTさんが現れたものの、裕子さんはびっくりしました。なんと、彼の母親が一緒に付いてきているではありませんか。せっかくの水いらずの初デートに期待していたので少しがっかりしましたが、仲良くなっておくことも大切と気持ちを入れ替え、会話に花が咲かせます。

しかし、会話は母親と裕子さんとの会話が中心で、肝心のTさんはほとんど話しません。「内気な性格だな」とはじめのうちは思っていました。ところが、母親がトイレで席を外すと、まったく会話にならず、質問にもしどろもどろで、Tさんは挙動不審なのです。

母親が帰ってくると、迷子が母親を見つけたときのように安心している様子が見ていてよくわかりました。「この人、34歳にもなる医師なのに…だいじょうぶかな」と裕子さんに不安がよぎります。

Tさんはお腹いっぱいになったのか、最後のほうの料理をほとんど残すようになってきました。そこで親子が交わした会話は衝撃的でした。

「Tちゃん、せっかくお母さんがいい店を選んであげたのに、残しちゃもったいないでしょ」「だってお腹いっぱいなんだもの」

最後の支払いも母親がカードでしていました。こんな男が医者であることに裕子さんは衝撃と失望を隠せませんでした。その日以来、裕子さんはTさんに会うことはありませんでした。

このように、結婚前に相手がマザコンであることに気がついて回避できる場合もあります。しかしたいていの場合、結婚してから気づくことが多く、それがマザコンでない側の配偶者にとって悩みとなり、離婚の理由となることがあります。

マザコン妻の場合

母親と娘が仲良しなのは好ましく映るが、度を超える場合、男性の側からすれば離婚の理由となることがあります。マザコン男性の場合もそうですが、恋人時代に気付かなかったマザコン女性の実態が結婚後に明らかになることがあります。たとえばこんなケースがあります。

24歳、バツイチの正幸さんが付き合っていたS子さんは同い年で明るい性格。若気のいたりもあって、意気投合し結婚を決意しました。正幸さんはS子さんが母親に接する姿を見て、親思いのいい子だなと感じていました。

そんな思いも「変だな」と変わり始めたのは結婚して1か月ほどたってからです。正幸さんが仕事でいない間、S子さんの母親が家事を手伝いにきていたのですS子さんもそんな母親に甘えてばかりの状態。

正幸さんがS子さんに、「妻としてしっかりしてくれなければ困る」というと、「ママは一番の親友」といつもはぐらかされます。夫婦の会話の筒抜けなのでしょう、すぐに母親が飛んできて「厳しすぎる」とちくちく言われる有様でした。

時間がたつと事情がだんだんとわかってきます。正幸さんが仕事に行っている間、どうやら母親は毎日のように訪れている様子でした。家事をすませると、冷蔵庫を開け、テレビをつけ、我が家のようにごろごろしていました。昼時ともなると、娘とともに外食&ショッピング、そして夕食作りを済ませ、帰ってゆきます。

悩ましい日々が続いていたが、ある日、正幸さんがいつもより仕事が早く終わり、帰宅してみるとS子さんがお風呂に入っていました。しかし、浴室から話し声がするのです。

「もしや!」と思い、正幸さんが耳をすませると一緒にお風呂に入っていたのはなんと母親でした。

「だめだこりゃ」

正幸さんが決意を固めた瞬間でした。そして、自分から家をでていきました。2年続いた結婚生活に終止符が打たれ、正幸さんは現在、一人でのびのび暮らしています。