離婚の理由「言葉の暴力」

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DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、恋人や配偶者から言葉および、身体的、性的な暴力を受けることを意味する言葉です。男性が加害者となるDVが圧倒的に多いですが、調査が進むにつれて女性が加害者となるDVも意外と多いことが分かってきています。これが離婚の理由となるケースは年々増加しています。

大学時代に付き合いのはじまった夫と妻のEさん。4年の交際を経て、無事にゴールインしました。子供もでき、家事・子育てに奮闘する普通の主婦でした。結婚生活も3年目に入りましたが、頻繁に離婚を考えるようになりました。

深刻な夫の暴力に悩まされるようになっていたのです。暴力といっても、よくテレビで報道されているような、殴る、蹴る、ケガをさせるといった「手が出る」種類ものではなく、いわゆる「ことばの暴力」です。

ただ、日に日にエスカレートし、乱暴になってきています。仕事の疲れもあるでしょうが、夫の機嫌が悪いときには付き合っていた頃には想像もしなかったようなことを口にします。

「主婦失格」「ブス」「サイテー女」「ヒステリー持ち」「脳なし」…

食事のメニューから子供の夜泣き、家の片づけなど、ありとあらゆることに対して文句を言い、容赦なくののしられます。夫が悪魔に変わってしまったことについて自分を責め、かなり努力したつもりでしたが、ひどくなる一方です。

何かの相談をしたくても、全く話になりません。もはや普通の何気ない会話すらできない状況でした。夜、旦那が寝てから、ひそかに泣き、友人に聞いてもらっては泣き、付き合っていた頃の優しい彼を思い出しては泣きました。

Eさんはまだ30歳になっていないのに、鏡をみるとひどくやつれて40代後半くらいに見えたのです。言葉の暴力がここまで人を衰退させ、人格破壊するものなのだとそのひどさが身に染み、病気になる前に、こんな生活に一刻も早く終止符を打ちたいと思いました。限界がきたEさんは近く、正式に簡易裁判所に離婚申し立てに行く予定です。