離婚の理由 家事を手伝わない夫

熟年離婚する夫婦の離婚の理由の上位にくるのが、「夫が全く家事を手伝わない」というものです。「亭主元気で留守がいい」といわれるように、夫がまだ働いているうちはよいものです。

しかし定年退職し、他になにか仕事をするわけでもなく、家でゴロゴロし、一切家事もしないとすればどうでしょうか。妻からすれば、1匹の大きなオットセイが家の中に1日中転がっているようなものです。

しかもこのオットセイ、しゃべることができ、お茶だの、風呂だのといちいちうるさいではありませんか。何度か「家事を手伝って」と夫にお願いしてみるものの、「俺は今まで働いてきたから、もう何もしなくていい」と門前払いです。

夫の定年退職は一般に60歳ですが、主婦の定年退職はいつなのでしょうか。もちろん、今まで仕事一筋だった夫が、いまさら家事を手伝ってくれたところで、はかどらないことは妻にもわかっているのですが。

あたりまえ?

しかし、問題はそこではありません。問題なのは夫の考え方、妻がしている家事に対してところ、言い換えれば「してもらってあたり前」という態度です。感謝心のまったくない、夫のこの考え方・態度こそが妻の不満の理由なのです。

一言でもいいので、ねぎらいの言葉でもがあれば、頑張れるわけです。しかし、夫に対する期待は、もう30年以上裏切られ続けてきました。今までは夫は仕事に行っていたので、一日のうちでも接するのはせいぜい数時間でした。

子供が学生だったころ、夏休みや冬休みの長期休暇がありましたが、主婦としては毎日三度三度の食事を作らなければならなかったので面倒でした。しかし、これから夫が365日ずっと家にいると思うと、ぞっとします。

集まれば夫の不満を言い合い、ストレス発散させていた主婦友達同士とのランチにも気軽に行けなくなりそうです。定年になれば、後はなにもせずに優雅な老後生活が待っていると勝手に考えている夫たちは少し考え直したほうがいいのかもしれません。