残念シリーズ 人間関係がうまくいかない人の共通点

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残念シリーズ、今回は「人間関係がうまくいかない人の共通点」です。人間関係で悩むことは誰にでもある話です。では、いつも人間関係でうまくいかないと悩んでいる場合はどうでしょうか。人間関係でうまくいかない人にはある一つの共通点があります。それは何でしょうか。まず、人間の感情について考えてみましょう。

人間は一度に一つの感情しか抱けない

基本的に、人間は一度にふたつの感情を抱くことはできません。例えば、怒りながら笑う、落ち込みながら感動するといった感情を同時に抱くことはできません。時間を少しずらせば可能ですが、同時にはできないのです。感情は常にひとつの状態です。怒っているときは怒っている、うれしいときはうれしいのです。

次に脳の処理能力について考えてみましょう。脳は同時に二つのものを処理できません。例えば、複数の人の話を同時に聞いて理解する処理をすることができません。

(聖徳太子が一度に10人の話を聞き、そのすべてに的確な答えを返したといわれていますが、実際のところは、10人の話を順番に聞いた後、それぞれに的確な返答をしたというのが有力説となっています)

また、人間の目はたくさんの映像が入ってきますが、焦点をあわすことができるのは一点のみです。脳の処理は、時間をわずかにずらして処理したり、交互に処理することは可能でも、同時に処理はできないのです。

意識できるのは一つだけ

人間の感情や脳の処理について考えてみましたが、これは人間関係にも関係がある話です。カギとなるのは、自分の意識がどこにあるかです。感情や脳の処理についてもそうでしたが、人間の構造からして、意識もひとつのところにしか向けれません。

人間関係がうまくいかない人の共通点、それは…「意識が自分に向いている人」です。

つまり、自分のことばかりになっているので、意識は相手に向いていない状態です。本人が理解しているか、無意識のうちにやっているかにかかわりなく相手のことが見れていない状態です。

自分に注意が向きすぎているあまり、自分を守ろうとしたり、自分の殻に閉じこもってしまったりします。こうしたことの結果、コミュニケーションがうまくいかなかったり、人間関係が冷えたりします。うまくいなかいのには何らかの原因があるものです。

人間関係がうまくいっている人

逆に、人間関係がうまくいっている人はどうでしょうか。意識が自分に向いていません。

「自分がどう思われているか」

「自分は嫌われていないか」

こういうことに対する意識がまったく、もしくは、ほとんど見られません。ですから、自分の考えを自信をもって述べたり、人の考えをよく聞いたりできます。人のことに注意が向いていますから、注意の先にある人もうれしくなります。人間関係でうまくいっている人の共通点は意識が自分以外にあるということです。

自己分析

人間関係が苦手な人はまず意識がどこにあるか考えてみることができます。うまくいっていない場合、自分自身の意識が「自分」にある可能性が大です。どうしても、自分自身の意識を自分の外へ出すことが必要になってきます。これを知ったからといって、すぐに人間関係が180度改善されるわけではありません。

なぜなら、意識の定着は長年の癖になっているからです。ですから、まずは自分自身の意識がどこにあるのかという「気づき」の段階に至ることです。気づいたならば、次は改善の方向へ向かうことです。気付いても何もしなければ変化しません。長年の癖になっていますから、方向転換は楽ではないでしょう。

他人に意識を向けようとしても、いざやってみると数秒で自分自身に意識が向いていたということはざらにあると思います。努力していても、自分に意識が戻ってきたとわかったなら、すぐに意識を外、他人に向ける訓練をすることです。相手のことを考える、相手を思いやる、相手の話をきく、といった事柄に集中する訓練です。

自分に意識が集中してしまうという癖もそれまでの人生で身に着けてきたものですから、意識して努力すれば、完全に100%とまではいかなくとも少なからず変化できるものです。分析や時間や努力は求められますが人は必ず変われます。

周囲にいる人間関係が上手な人とお近づきになったり、なぜうまくいっているのか分析してみたり、まねをしたみたりすることもできるでしょう。何でもうまくいくのには何らかの理由が、うまくいかないのにも何らかの理由があるのです。