SNSは発達したが孤独感は増える一方

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今までに存在した電話や手紙に加え、メールやSNSが目覚しい浸透を遂げた今日、コミュニケーション手段はかつてないほど多く容易になりました。しかし、皮肉なことかつてないほど孤独感を感じている人が多くなっているのです。

携帯電話、Eメール、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、チャットルーム…今日、実に様々なコミュニケーションの手段があり、だれでも容易に利用することができます。しかし、この「超コミュニケーション社会」にあって、年齢にかかわりなく多くの人が強い孤独を感じています。なぜでしょうか。

技術の進歩では伝わらないこと

「孤独感―人間性と社交の必要」(英文)という本の中で、研究者のジョンとウィリアムは孤独というテーマを詳しく取り上げています。そして、「インターネットの使用頻度が増し、人との直接的な接触が限られると、孤立感や憂うつな気持ちが増す場合がある」という研究結果を引き合いに出しています。

現代社会の慌ただしい生活により、人と顔を合わせて意思を通わせる機会はますます減っています。電話をかけたりコンピューターでメッセージを送ったりしても、笑顔や愛情のこもったまなざしは伝わらないでしょう。

職場よりも、むしろ家庭においてこうした状況が見られるようになっています。多くの家族はすれ違いの生活を送り、共に食事や会話を楽しむことがほとんどありません。思春期の子どもたちは部屋にこもり、家族よりも自分のコンピューターと長い時間を過ごします。

皮肉なことに、コミュニケーション用の電子機器を持っていても、孤独を感じている若者たちが少なくありません。孤独感により、結婚の絆が危うくなることさえあります。コミュニケーションがなく、ほとんど接点のない生活を送っている夫婦もいます。

配偶者と一緒に暮らしていながら孤独を感じることほどつらく悲しい状況はありません。ひとり親も、往々にして孤独感と闘わなければなりません。コミュニケーション社会にのみ込まれて子どもと一緒に時間を過ごせず、寂しさが募る場合があります。

過度の孤独は人類の敵

多くの独身者は結婚したいと思っていますが、今のところその願いがかなっていません。50歳の時点で一度も結婚したことのない人の割合を「生涯未婚率」と呼びますが、2010年の時点で、日本社会には男性は5人に1人、女性は10人に1人が未婚のままで、その数は年々増加してます。

孤独は社会的に深刻な問題となっており、アルコール依存、過食、薬物乱用、不道徳な生活、また自殺さえ引き起こしかねません。ここまでくると、過度の孤独はもはや人類の敵です。ろくなことがありません。ですから,孤独を感じる原因を見極め、対処することはとても重要なことなのです。